男性の育児参画を応援しようと、鈴木英敬三重県知事と子育て中の男性職員が意見交換する「ワーキングパパと知事との育児男子トーク」が9日、津市のJA三重健保会館であり、JAグループ三重の連合会男性職員6人が育児への思いや県への支援要望などを語った。
参加した職員は「生まれたばかりの子どもと24時間一緒にいる妻は大変。妻のストレス解消のためにはどうしたらよいか」「入園する保育園が決まっておらず、妻の育休明け後が不安」など、日頃の家庭生活や子育てについての悩みを打ち明けた。
また、「子どもたちに地産地消の大切さや安全・安心な県産農産物をアピールしてほしい」と要望した。
鈴木知事は「食育や自然との関わりなど、JAらしい話が聞けた。食や農に関わる皆さんが、父親の食育モデルを作って、トップランナーになってほしい」と話した。
この取り組みは、県の「みえの育児男子プロジェクト」の一環。育児に参加するいわゆる「イクメン」が、子どもの成長を重視した子育てを実現できるよう、応援しようというもの。
知事自らが取り組みを説明することで、企業における男性の育児参画の普及を啓発し、働く父親の子育てに対する思いや必要な支援などについて、意見交換を図っている。
これまでに県内の企業4社で実施。県では今後、「みえの育児男子アドバイザー」の養成などで、仕事と育児の両立を大切にする風土づくりに努めるとしている。