三重県の南伊勢町立五ヶ所小学校と、岐阜県の高山市立久々野小学校は、夏と冬に5年生が相互訪問する交流会を行っている。今年で36年目を迎えた。
お互いの自然や暮らしを体験するなかで、海の子(五ヶ所小児童)と山の子(久々野小児童)が友情を結ぶとともに、郷土への愛着、地域の人たちへの感謝の気持ちを育むことを目的としている。また、交流会の一環として、度会郡南伊勢町の特産品である「マルゴみかん」、高山市久々野町の特産品であるリンゴを、友情の証しにプレゼントし合う。
両校の児童らは9日、JA伊勢マルゴ柑橘部の林繁歳さんの園地で、五ヶ所小から久々野小へ贈る「友情みかん」の木を選んだ。児童らは6班に分かれ、同部の役員やJA伊勢の担当者からミカン栽培について教わったあと、自分たちの名前と「友情みかん」の文字が書かれたプレートを木にかけた。
久々野小の児童が「班で協力して決めたミカンの木から、美味しいミカンができたら嬉しい」と話すと、五ヶ所小の児童は「久々野小の皆に、早く美味しいミカンを届けたい」と話した。
五ヶ所小では今後、10月頃に「友情みかん」の木の摘果作業、12月頃に収穫を予定している。