写真=「マルゴみかん」のPRにアイスクリームを販売(伊勢市小俣町「サンファームおばた」にて)
三重県南伊勢町内にあるJA伊勢の生活店舗6店と伊勢市小俣町にある産直「サンファームおばた」でこのほど、南伊勢町特産の「マルゴみかん」を原料に使ったアイスクリームの販売が始まった。1カップ90ミリリットル、価格は税込300円。開発に当たり、同JAマルゴ柑橘(かんきつ)婦人部が監修した。
同町では温暖な気候を生かした柑橘栽培が盛んで、同JAマルゴ柑橘部では、部員115人が約74㌶の面積で温州ミカンなどを栽培している。同部が出荷する温州ミカンは「マルゴみかん」のブランド名で親しまれ、市場でも高い評価を得ている。
「マルゴみかん」のアイスは、PRや規格外品の活用などを目的に開発。なめらかなミカンアイスの上に、濃厚なミカンのソースをかけた。加工および製造は業者に依頼したが、味に対するアドバイスや、パッケージのデザイン提案などを同婦人部が行った。
同婦人部の世古秀美さん(64)は「昔からのミカン産地を守っていくうえで、旬の時期以外でも手土産にできるものを作りたいと思った」と話す。同婦人部ではこのほかにも、「マルゴみかん」のしぼり汁を原料にしたゼリーやドレッシングの開発にも携わっている。