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Channel: 三重県あぐりニュース – JA三重中央会
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JAグループ三重と県議会会派新政みえが意見交換

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JA三重中央会と三重県農業団体農政対策本部は26日、津市の県議会棟で、県議会会派の新政みえ議員らに農業政策や予算について要望した。中央会・連合会役員らや、県議会議員、県選出国会議員秘書など25人が出席。TPPの啓発活動や県内農業をはじめとした地域の食・いのち・くらしに関わる実情・対策について意見交換した。

冒頭で、JA三重中央会の奥野長衛会長は「TPP先取りの政策がなし崩し的に進められてることに懸念がある」とあいさつし、「食料安全保障」を確保することが必要不可欠な状況にあることを訴えた。
 意見交換では、2014年度の要望事項として①TPP関連の啓発活動や、農地集積の新たな仕組み作りなどの『「食料安全保障」を確保する対策強化』②なばなをはじめとする県産ブランド品目の『売れる農産物の戦略的な生産振興対策の強化』③シードセンターの老朽化などにかかる『県指定採種ほ産水稲種子の安定生産・供給対策』④地域農業活性化のための『農業メインバンクの機能発揮に向けた支援』⑤医師確保や財政支援にかかる『地域医療を守る厚生連病院に対する支援強化』などが提案された。

厚生連病院が抱える問題では、立地する地域の過疎化・高齢化が進み、経営・運営の助成措置が不可欠。救急対応にかかる市町の補助支援は、1回71,040円と人件費の3分の1程度で、自助努力も限界にきている。

三谷哲央議員は「重い課題であるが、今後連携をとりながら課題を解決していきたい」と話した。


写真=あいさつする三重中央会の奥野会長


JAグループ三重が自民党県議会議員などに要請

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JA三重中央会と三重県農業団体農政対策本部は29日、津市の三重県自由民主会館で、自民党の県議会議員らに農業政策や予算について要望した。中央会・連合会役員や、県議会議員、県選出国会議員秘書など36人が出席。「食料安全保障」の確保対策や、売れる農産物の戦略的な生産振興対策など、5項目を求めた。

同中央会の奥野長衛会長は「中央と地方で考え方に開きを感じる。我々は現場の意見をくみ上げていくことが大切だ」とあいさつした。
 要望では、特に政府が進める「県農地中間管理機構」の新設について、県が、農地集積の「新たな仕組み作り」と「官民一体となった農地事業」を先導するよう訴えた。
 担い手への面的集積を加速化するには、機構だけでは地域でのきめ細やかな対応が困難なため、「運営委員会」「地域部会」の設置や、市町・JAとの連携強化について意見交換がなされた。
 県連の西場信行議員は「我々は国益よりも県益で考えていかなければならない。連携して取り組んでいきたい」と話した。


写真=あいさつするJA三重中央会の奥野会長(29日、津市で)

「みかんの学校」開校、担い手育成に期待【JA伊勢】

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南伊勢町役場南勢庁舎と同町内にあるミカンのハウスで25日、今年度が初となる「みかんの学校」の開校式と第1回講習会が開かれた。今年度は同町の柑橘(かんきつ)生産農家の後継者と、同町で柑橘経営の就農を検討している人合わせて18人(うち栽培未経験者5人)が受講する。

同校は「南勢産地でみかん農家をワイワイ育てる会(以下、ワイワイ会)」が主催。同町水産農林課、果樹生産農家、JA伊勢、県中央農業改良普及センターの担当者らでつくる「南勢産地協議会」の協力のもと、栽培管理の基礎知識や技術などを学ぶ講習会を年4回開く。同町の主産業である柑橘生産の担い手確保と育成が狙い。

同町では古くから、温暖な気候を生かしたミカンの栽培が盛んで、現在は約130軒の農家が栽培している。しかし、高齢化などにより、2005年度には約200ヘクタールあった栽培面積が約100ヘクタールに半減。同JAマルゴ撰果場での出荷量は2000年ごろには約1600トンあったが、昨年度は約800トンとなった。

開校式で、同町の小山巧町長(62)は「町とミカンの歴史は1620年ごろまでさかのぼる。受講生らにはともに競い合い、次世代のミカン産地を築いていってほしい」とあいさつした。
 その後に開かれた第1回講習会では、県中央農業改良普及センターの担当者が柑橘類の基礎知識について講義をしたほか、ハウスでほ場実習も行い、受講生らは教わったことを復習しながら、ミカンの木や葉などを観察した。

ワイワイ会の東克臣会長(53)は「高齢化や園地の荒廃などによる産地の縮小が問題となっているなか、有望な担い手を育成し、産地の維持・発展を目指したい。受講生らには仲間づくり、意見交換の場として活用してほしい」と期待する。
 受講生の一人、農事組合法人土実樹(つみき)の溝口力さん(29)は「ミカン栽培に携わり5年になるが、もう一度基礎を見直すいい機会だと思い参加した。同世代の方や町外の方など積極的に意見を交換し、一緒に農業を盛り上げていきたい」と意気込みを話す。


写真=ミカンの木を観察し、葉の数を数える受講生ら

新米「ぎんひめ」3社協に贈る【JA多気郡】

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JA多気郡は、今年も新米コシヒカリ「ぎんひめ」を明和、多気、大台の3町の社会福祉協議会にそれぞれ60㌔ずつ寄贈した。同JAの辻正信組合長、西井正常務、長井雅美常務が訪問し手渡した。今年で18回目。

同JAのコシヒカリ「ぎんひめ」は、食味向上を目指し、同JAオリジナル有機肥料を使って栽培したこだわりのある米。種子更新100%、生産栽培履歴記帳、品質検査をしている。多気町の社会福祉法人、多気町社会福祉協議会多気町地域福祉センター天啓の里の石川幸雄会長は「高齢者世帯への食事の配達や、障害者施設くすの木の調理実習にも使わせていただく。ありがたい」と感謝を述べた。

多気町では月2回、75歳以上の一人暮らしの方や80歳以上の夫婦で、どちらかが介護認定を受けている方に対し、多気地区は昼食、勢和地区は夕食を用意している。職員が安否の確認をしながら配達をしている。


写真=新米を手渡す長井常務(右)石川会長(中央右)、JA多気郡小筆相可支店長(中央右)村林尋朗同協議会施設長兼事務局長

南伊勢町特産「マルゴみかん」アイス発売【JA伊勢】

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写真=「マルゴみかん」のPRにアイスクリームを販売(伊勢市小俣町「サンファームおばた」にて)

三重県南伊勢町内にあるJA伊勢の生活店舗6店と伊勢市小俣町にある産直「サンファームおばた」でこのほど、南伊勢町特産の「マルゴみかん」を原料に使ったアイスクリームの販売が始まった。1カップ90ミリリットル、価格は税込300円。開発に当たり、同JAマルゴ柑橘(かんきつ)婦人部が監修した。

同町では温暖な気候を生かした柑橘栽培が盛んで、同JAマルゴ柑橘部では、部員115人が約74㌶の面積で温州ミカンなどを栽培している。同部が出荷する温州ミカンは「マルゴみかん」のブランド名で親しまれ、市場でも高い評価を得ている。

「マルゴみかん」のアイスは、PRや規格外品の活用などを目的に開発。なめらかなミカンアイスの上に、濃厚なミカンのソースをかけた。加工および製造は業者に依頼したが、味に対するアドバイスや、パッケージのデザイン提案などを同婦人部が行った。
 同婦人部の世古秀美さん(64)は「昔からのミカン産地を守っていくうえで、旬の時期以外でも手土産にできるものを作りたいと思った」と話す。同婦人部ではこのほかにも、「マルゴみかん」のしぼり汁を原料にしたゼリーやドレッシングの開発にも携わっている。

新食感!!伊勢いもアイスいかが?【JA多気郡】

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JA多気郡は全農みえと共同考案し、伊勢いもをパウダーにして練りこんだアイスクリームを7日から発売する。
 アイスクリームはいちご味、お茶味、バニラ味の3種類で、いちご味は多気郡管内で栽培している香りや甘さ抜群のイチゴ「かおり野」のムース、お茶味も多気郡内で栽培している伊勢茶を粉末にしたものを練りこんでいる。また、バニラ味は伊勢いも独特の風味を味わえる。3種類とも伊勢いもの粉末が入っているため、伊勢いもの風味とトルコアイスのような粘りがある。発売までには、伊勢いもの風味や粘りを残しつつアイスのおいしさや滑らかさを引き出すため、粉末の割合を工夫し、職員がいろいろ試食し意見を出し合った。今後は伊勢いもアイスの販路拡大とともに、伊勢いもの消費拡大をめざす。

伊勢いもは、約300年前から多気町で栽培されている特産品で、三重県の伝統野菜にも選定されている。同JA伊勢いも部会では、37人の生産者が11ヘクタールで栽培し、2013年産で45トンを出荷する見込み。

価格は、3種類とも90ミリリットル入りで1個280円(税込)。JA多気郡農産物直売所スマイル明和・多気両店と自然の味処すまいる食堂で販売する。

TACが水稲育苗施設の休閑期を活用しメロン栽培

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JA津安芸では、地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)が、アールスメロンの試験栽培に取り組んでいる。管内の主力作物である水稲の育苗ハウスの休閑期と労働力を有効利用するのが狙い。TAC自ら栽培することで、栽培や営農に関するノウハウを蓄積し、担い手への提案につなげたい考えだ。

きっかけは、JA全農みえ主催の県域TACミーティングでのJAみえきたの取り組み事例発表だ。アールスメロンが特産品の同JA管内では、水稲育苗ハウスを活用して栽培する生産者が多い。そこでTAC自身も、栽培技術の確立や土地に合った品種の選定を目的に、ハウスでの試験栽培を行っている。
 取り組みに関心を持った、JA津安芸のTAC、西之坊真二郎さんと井ノ口仁子さんは、管内にメロン産地がないことから、JAみえきたのTACに栽培指導を依頼し、同JAも快く引き受けた。

初期投資を抑えられる肥料袋を利用した簡易な栽培方法を採用。5月中旬に定植し、8月中旬に、1玉約1.8キロ、糖度16を超える立派なアールスメロンを収穫した。二人は、JAみえきたへ出向くなどして、指導や助言を受けながら栽培に取り組み、今後の課題を含め栽培過程を詳細に記録した栽培日誌を作成した。それらを生産履歴に残し、暦の作成などに活用するという。
 10アール当たりの収支試算などのデータもまとめ、提案書をもって、次年度から担い手へ提案していく予定だ。販路は、JAのファーマーズマーケットへ出品し、商品数増加につなげたい考えだ。

西之坊さんと井ノ口さんは、「まだまだ課題も多いが、JAみえきたのTACのおかげで、メロン栽培は難しいという概念が和らいだ。経験を生かし、自信をもって提案し、担い手の収益向上につなげていきたい」と意気込む。


写真=収穫した糖度16超の立派なメロンを手にする井ノ口TAC(前列中央)と西之坊TAC(同右)

食料安保確保など県知事に要望

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JAグループ三重は11日、三重県庁で県知事との意見交換会に出席し、「食料安全保障」の確保や「もうかる農業」の実現に向けた農業振興や農村の活性化、新たな価値の創出の施策などを意見交換した。中央会・各連合会役員の他、県知事、県関係者、農業団体関係者ら30人が出席した。

鈴木英敬知事は「各農業団体と本音の議論を積み重ねていくことが県農業の発展につながる。定期的な開催も検討したい」とあいさつした。
 JA三重中央会の奥野長衛会長は「TPPの考え方や農業政策について、東京と三重では発想が違う。地域ごとの実態に合わせた対策が必要だ」と述べ、国に働きかけるとともに県独自の対策を求めた。

同グループからは意見交換で4項目を要望。①国益なきTPP参加反対の啓発活動や生産基盤・施設の再整備にかかる助成枠の確保など『県民のための「食料安全保障」を確保する対策の強化』②イチゴやなばなをはじめとする県産ブランド品目の『売れる農産物の戦略的な生産振興対策の強化』③シードセンターの老朽化などにかかる『県指定採種ほ産水稲種子の安定生産・供給対策』④農業近代化資金の改善や中京圏の生産・加工事業者の販路拡大支援を目的としたイベントの継続開催など『農業金融機能の十全発揮に向けた要望』を知事に訴えた。

鈴木知事は「TPPはリアルタイムで正確な情報の開示を国に要求する。また、首都圏営業拠点『三重テラス』が28日からオープンし、県の「食」をPRしていきたい」と話した。

写真=農業団体と意見交換する鈴木知事(11日、津市県庁で)


三重県植木品評会が13年ぶりに再開【JA鈴鹿】

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生産者の技術の改善や生産物の品質向上、産地のPRを図ろうと、三重県の植木生産者団体 三重県花植木振興会は3日、鈴鹿市高塚町の鈴鹿フラワーパークで第29回三重県植木品評会を開いた。若手生産者の強い思いから13年ぶりの開催が実現した。

品評会には、鈴鹿市を中心に約40人の生産者がサツキやツツジ、タマリュウ、トキワマンサクなど合計75点を出品。三重県農業研究所所長をはじめ9名の審査員が生育や樹形、病害虫、商品性について審査し、三重県知事賞に、中国サツキを出品した伊藤敏行さんを選んだ。
 入賞品の展示・販売は5日に同園で開催される三重県植木まつりで行われた。三重県植木まつりは5日、6日に開催し、植木、生け垣、記念樹など800種5万本がお値打ち価格で購入できる販売会を行った。また、植木オークションや花と植木相談室、寄せ植え体験など植木に関するイベントを多数行った。

その他の受賞者は以下のとおり。
▽三重県県議会議長賞=樋口登(ラカンマキ)▽津市長賞=佐竹正美(さつき玉)▽鈴鹿市長賞=佐竹正美(クルメ玉)▽亀山市長賞=木村光男(トキワマンサク)▽鈴鹿農業協同組合長賞=樋口登(高野マキ)▽三重県農業研究所長賞=鵜飼智(月桂樹)▽三重県中央農業会長普及センター所長賞=伊藤敏行(常緑山法連)▽三重県花植木振興会長賞=犬飼秀光(シルバープリペット)、野呂誠(フェイジョア)

農業機械技術の基本動作や精度競う【JAみえきた】

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写真=トラクターで競技をする選手と審査員

いなべ地域農業振興協議会はこのほど、いなべ市大安町にある丹生川中営農組合のほ場15ヘクタールで、「いなべ地域農業機械技術コンクール」を開いた。昨年から始まり、今年で2回目。担い手農業者8人が参加。農業者に模範的な農業機械の作業を行ってもらうことで、同協議会が活動範囲とする市町管内の農業者の機械技能向上や農業機械の安全作業対策を図ることが狙い。

同協議会の門脇孝会長は「農業機械の運転に慣れている方ばかりだが、事故が多発している。安全運転という基本に戻り、効率的な作業を行ってほしい」とあいさつした。
 競技の前には昨年優勝者の佐藤昌生さんによる模範作業が行われ、8人の選手が作業を披露した。いなべ市長賞を受賞した小川太一さん(28)は、今年4月から就農しており「ふだん人に見られない作業を、こんなに多くの人前でするのは初めて。練習はしてきたが、すごく緊張して競技のことは覚えてないくらい」と話した。惜しくも入賞を逃した選手は「今年の8月以降、早朝に練習を重ねてきたが、ポールに接触してしまいとても悔しい。来年のコンクールでリベンジを果たしたい」と意気込みを語った。

コンクールは、トラクターによるロータリー平面耕。トラクターは30馬力以上のキャビン付・ロータリー幅1・8㍍以上で、競技者所有のものを使用した。競技時間15分以内で、コシヒカリ収穫後の田での基本動作・操作調整・作業精度の3つの審査項目を三重県農業研究所の中西幸峰課長ら5人による審査のもと減点方式で行った。
 会場には、営農関係者ら110人を超える見学者が訪れた。

入賞者は次のとおり。
▽三重県知事賞=伊藤隼人
▽いなべ市長賞=小川太一
▽東員町長賞=西村永
▽いなべ地域農業振興協議会会長賞=横井啓行
▽JAみえきた組合長賞=長﨑智哉

第38回三重県「ごはん・お米とわたし」作文・図画コン入賞者決定

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JA三重中央会は10月17日、第38回三重県「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの審査を行った。三重県知事賞に、作文部門で桑名市立精義小学校1年の渡部詩音さん、図画部門で鳥羽市立鳥羽東中学校3年の中村陸さんを選んだ。各部門で入賞5点、学校賞1校を決めた。

このコンクールは、次世代の子どもたちに稲作農業が果たす多面的な働きと、お米やご飯の重要性を広く周知する機会として、県下小・中学生を対象に実施した。県下184校から、作文317点、図画1044点の応募があった。

そのほかの入賞者は以下の通り。
■作文部門
▽三重県教育委員会教育長賞=成田青未(伊勢市立小俣中学校3年)
▽三重県農業協同組合中央会会長賞=原かのん(伊勢市立有緝小学校5年)
▽全国農業協同組合連合会三重県本部県本部長賞=田村真緒(桑名市立益世小学校6年)
▽三重県米麦協会会長賞=足立樹花(四日市市立保々小学校5年)
▽学校賞(中央会会長賞)=名張市立北中学校
■図画部門
▽三重県教育委員会教育長賞=前田真彩(鈴鹿市立白子中学校3年)
▽三重県農業協同組合中央会会長賞=外間帆乃花(伊勢市立小俣中学校1年)
▽全国農業協同組合連合会三重県本部県本部長賞=西村大翔(伊勢市立東大淀小学校3年)
▽三重県米麦協会会長賞=加藤飛冴(桑名市立城南小学校1年)
▽学校賞(中央会会長賞)=鳥羽市立加茂小学校(敬称略)


写真=県知事賞に選ばれた中村さんの図画作品

地域資源開発で地域の価値創出へ

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県内の集落営農を発展させ、経営の安定化を図ろうと、三重県は17日、津市で第8回三重県集落営農推進大会を開いた。県内の集落営農組織の代表者や行政、JAの関係者ら350人が参加。現在の三重県内の状況を確認し、集落営農の活性化や地域おこしについて学んだ。

冒頭、三重県農林水産部の橋爪彰男部長が「三重県では集落営農を推進するため、農地の集積などに取り組んでいる。地域資源の開発で地域の価値創出へつなげてほしい」と挨拶した。

東京農業大学の木村俊昭教授「集落営農の発展と地域の活性化」と題して、地域活性化について具体的な例を交えて講演した。小樽市職員や内閣官房・内閣府企画官などを務め、全国各地で街おこしに活躍した経験から、地域活性化の方策について紹介した。
 木村教授は「地域おこしには『産業・文化』と『子ども』が不可欠。地域にある文化や歴史を産業にすることで、雇用を生み出すだけでなく商品にストーリーという付加価値ができる。また、子どもたちを地域で育てる環境を作ることで、地域に対する愛着を与えることができる」と話した。その上で、「感動が人を動かす」として地域住民を巻き込む方法を帯広の商店街の再生や鹿児島県のやねだん集落の地域資源の活用例を紹介した。

また、県内の集落営農組織の取り組み状況について、中央農業改良普及センター地域農業推進課の宇田孝彦課長が報告。地域活性化プランの支援について説明し、活用を勧めた。
 東海農政局は、経営所得安定対策や人・農地プラン、農地中間管理機構の施策について説明した。
 参加者からは、「地域活性化プランを関係機関に依頼しているが現状はなかなか進んでいない。県としてビジョンをしっかりと持って進めてほしい」との意見が出た。


写真=ホワイトボードを使い、地域おこしについて語る木村教授


写真=講演を熱心に聞く参加者

「かおり野」生産者らが集い、サミット開催【全農みえ】

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三重県が育成したイチゴ品種「かおり野」をさらによい品種へと育てていくため、かおり野サミット実行委員会(三重県、JA全農みえ、県園芸振興協会、三重いちごブランド化推進協議会で構成)は29日、30日の両日、県総合文化センターなどで「かおり野サミット」を開いた。
 県内をはじめ東北から沖縄まで全国の生産者、関係者ら約270人が参加。生産・流通・消費・普及・研究の各方面から研究討議を深め、「かおり野」の品質向上と生産振興、認知度向上に向けて意を新たにした。

サミットでは、県農業研究所野菜園芸研究課の森利樹課長が、「『かおり野』開発秘話とイチゴ生産の未来」と題して講演。「『かおり野』は炭疽病抵抗性があり、早生大果で多収を両立する『奇跡のイチゴ』だ」と開発までの18年間を振り返った。
 JA全農みえ園芸特産課の中村厚司課長は、「『かおり野』販売、今でしょ!」と題して講演した。かおり野の販売戦略では、①食味と鮮度重視の生産で消費者の認知度を高める、②生産技術向上による食味・品質の安定で売り場を確保する、③生産者・関係者が一体となり自由な発想でチャレンジして消費拡大をはかる――取り組みの強化が重要とした。「今こそ、しっかりと売り込むとき。生産者と消費者を結ぶ懸け橋となり、『かおり野』を全国に広げていきたい」と意気込みを語った。
 JA伊勢いちご部会の岩﨑稔部会長は、「豊かな香りのイチゴ栽培に取り組んで」と題して講演。岩﨑部会長は「炭疽病に強いのは生産者として安心感がもてる」と話し、大玉でおいしい「かおり野」を出荷するため、摘果や施設への遮光剤塗布などの高温期対策で、品質・収量の安定と信頼される商品づくりに取り組んでいることを紹介した。

また、「みんなでひろげよう『かおり野』のWA!」をテーマに、パネルディスカッションを行った。かおり野プロモーションキャラクターのkeikoさんが「子どもが好むさわやかな味で『かおり野』の指名買いもあり、認知度が高まってきている」と話し、県研究機関担当者が「どの時期に食べてもおいしいと評価されるイチゴをめざし、味のばらつきを平準化する取り組みをすすめる」と話した。パネラーは、「かおり野」をつくりこなす腕と熱い思いを消費者に伝える活動を、各地で生産者・関係者が一体となってすすめ、全国に「かおり野」の輪を広げていくことを確認し合った。

「かおり野」は、イチゴの大敵である炭疽病抵抗性品種として同県が全国に先駆けて育成し、2010年に品種登録された。11月中旬から収穫でき食味もよく、12年度の同県の栽培面積は11ヘクタールとなっている。
 県内外の生産者が栽培に取り組めるよう独自の許諾制度を設け、許諾開始から4年経過後も許諾件数が増加しており、12年度末現在で累計434件(うち県外402件)となっている。

「マルゴみかん」本格化【JA伊勢】

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写真=機械と人の目で撰果されていく温州ミカン

JA伊勢マルゴ柑橘部は、南伊勢町のマルゴ撰果場で「マルゴみかん」のブランド名で親しまれる温州ミカンの出荷を本格的に始めた。今年産について、同JAの担当者は「夏場の乾燥があったものの、ここまで順調にきている。小玉傾向ではあるが、表年ということもあり玉数も多く、糖度も昨年のものより高い。酸味とのバランスのとれた味の濃い食味に仕上がっている」と評価する。

生産者は、コンテナで「極早生」を撰果場に運び込み、撰果機と人の手で品質や形状別に分けて箱詰めし、約60トンをマルゴみかんとして県内市場に出荷した。
 
「極早生」の後には「早生」が続き、合計で約800トンが出荷される見込み。12月中旬をピークに、県内市場に出荷される。
 同JAマルゴ柑橘部は、現在115人が約74ヘクタールで温州ミカンやセミノールなどの柑橘類を栽培。特に、マルゴみかんのブランド名で親しまれる温州ミカンは、県内での評価・知名度が高い。

 今夏には、同部の婦人部がマルゴみかんのPRや規格外品の活用などを目的に「マルゴみかんアイス」を開発するなど、マルゴみかんのさらなるブランド力の向上と消費拡大に力を入れている。

「かおり野」生産・認知度アップへサミット開催【全農みえ】

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三重県が育成したイチゴ品種「かおり野」をさらによい品種へと育てていくため、10月29、30日の両日、県総合文化センターなどで「かおり野サミット」が開かれた。県内をはじめ東北から沖縄まで全国の生産者、関係者ら約270人が参加。生産・流通・消費・普及・研究の各方面から研究討議を深め、「かおり野」の品質向上と生産振興、認知度向上に向けて意を新たにした。

サミットでは、県農業研究所野菜園芸研究課の森利樹課長が、「『かおり野』開発秘話とイチゴ生産の未来」と題して講演。「『かおり野』は炭疽病抵抗性があり、早生大果で多収を両立する『奇跡のイチゴ』だ」と開発までの18年間を振り返った。
 JA全農みえ園芸特産課の中村厚司課長は、「『かおり野』販売、今でしょ!」と題して講演した。かおり野の販売戦略では、①食味と鮮度重視の生産で消費者の認知度を高める、②生産技術向上による食味・品質の安定で売り場を確保する、③生産者・関係者が一体となり自由な発想でチャレンジして消費拡大をはかる――取り組みの強化が重要とした。「今こそ、しっかりと売り込むとき。生産者と消費者を結ぶ懸け橋となり、『かおり野』を全国に広げていきたい」と意気込みを語った。

JA伊勢いちご部会の岩﨑稔部会長は、「豊かな香りのイチゴ栽培に取り組んで」と題して講演。岩﨑部会長は「炭疽病に強いのは生産者として安心感がもてる」と話し、大玉でおいしい「かおり野」を出荷するため、摘果や施設への遮光剤塗布などの高温期対策で、品質・収量の安定と信頼される商品づくりに取り組んでいることを紹介した。

また、「みんなでひろげよう『かおり野』のWA!」をテーマに、パネルディスカッションを行った。かおり野プロモーションキャラクターのkeikoさんが「子どもが好むさわやかな味で『かおり野』の指名買いもあり、認知度が高まってきている」と話し、県研究機関担当者が「どの時期に食べてもおいしいと評価されるイチゴをめざし、味のばらつきを平準化する取り組みをすすめる」と話した。パネラーは、「かおり野」をつくりこなす腕と熱い思いを消費者に伝える活動を、各地で生産者・関係者が一体となってすすめ、全国に「かおり野」の輪を広げていくことを確認し合った。
 30日は、松阪市(土耕栽培)や伊勢市(高設栽培)のほ場を全国から参加している生産者や関係者らが見学した。

「かおり野」は、イチゴの大敵である炭疽病抵抗性品種として同県が全国に先駆けて育成し、2010年に品種登録された。11月中旬から収穫でき食味もよく、12年度の同県の栽培面積は11㌶となっている。
 県内外の生産者が栽培に取り組めるよう独自の許諾制度を設け、12年度末現在で累計434件(うち県外402件)となっている。


写真=活発に意見交換したパネルディスカッション


タイ投資顧問が柿畑視察【JA多気郡】

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タイの政府機関「タイ投資委員会」(BOI)は7日、県庁で三重県と県内企業のタイでの事業拡大への支援などの連携を盛り込んだ覚書を締結したが、8日、タイのヒランヤ・スチナイBOIシニアエクゼクティブ投資顧問は、多気町にあるJA多気郡多気営農センターの柿撰果場とJA多気郡柿部会長の小野健一さんの柿畑を訪問した。

選果場では、多気営農センターの北川敏久センター長から撰果の様子と箱詰め作業の説明を受けながら見学。また、小野さんの柿畑を訪問し、ヒランヤ氏は、その柿の大きさに驚いて「大きい!」と叫んだ。小野さんから柿の栽果の仕方の説明を受け、大きな柿を栽果した。タイでは、中国から柿が輸入されているが大きさは小さい。またタイでは硬い柿が好まれる。柿畑で柿を試食すると「おいしい、おいしい」と笑って食べた。いのししの電気策にも興味を示し、電気が入っているのか小野さんに質問した。

三重県は、バンコクで11月29日から12月8日までの10日間、三重県物産展を開く。物産展には、「三重南紀みかん」、三重いちご「かおり野」、JA多気郡産の「次郎柿」が出品される。11月25日には、JA多気郡管内産の次郎柿30ケースを飛行機で出荷する。


写真=小野部会長㊥に説明を受けるヒランヤ氏㊧

農機レンタル好評【JA津安芸】

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JA津安芸の農機センターは10月1日から、組合員にむけて「畦塗機(あぜぬりき)」と「フレ―ルモア」のレンタルを行っている。組合員からの要望で新たに始めた事業。同JA管内の主要生産物である水稲が今後も厳しい販売価格となると予想されることから、農家の生産費に占める割合の大きい農機具費用の低減を図ることが目的だ。
 基本使用料は畦塗機が1日1万6千円、フレ―ルモアが1日1万4千円(いずれも税別)。組合員からは「農機のレンタルをしてくれて助かる。ぜひ利用したい」との声が寄せられている。
 同JAの農機担当者は「要望の多い機種を選んで貸し出しているので、生産費低減のためにも多くの組合員に利用してほしい」と話した。


写真=レンタル用の農機を紹介する担当者

セイロン瓜、学校給食へ試食会【JA鈴鹿】

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スリランカの健康野菜として知られるセイロン瓜を鈴鹿市の新野菜として全国に発信する「セイロン瓜プロジェクト」は14日、セイロン瓜を活用した給食開発プロジェクト試食会を鈴鹿市の鈴鹿短期大学で開いた。

同プロジェクトは、2011年2月に発足。アーナンダ・クマーラ理事長を中心に、地域ぐるみでセイロン瓜を鈴鹿市から全国へ発信しようと奮闘している。
 今年度は、鈴鹿短期大学食物栄養学専攻の学生でつくる「クッキング同好会トマト」と給食業務を行う株式会社トモが連携し、セイロン瓜を活用した給食の開発に取り組んできた。

試食会には、同プロジェクトのメンバーやJA役職員、SUZUKA産学官交流会のメンバー、市、学校関係者ら約50人が参加し、鈴鹿産のセイロン瓜を使ったメンチカツやギョーザ、しゅうまい、ハンバーグなど8種類を試食した。
 試食した参加者からは「セイロン瓜はどの料理にも合い、おいしい」と好評だった。株式会社トモの岩崎史嗣社長は「くせがないので使いやすい」と話し、開発プロジェクトにも積極的に取り組んでいる。

アーナンダ・クマーラ理事長は「1年目は20種類、2年目は40種類、3年目には70種類ほどのレシピが開発された。セイロン瓜は低カロリーでくせがなく、どんな料理にも使える。加工食品として味わっていただきたい」と話す。


写真=セイロン瓜を使ったメニューを試食する関係者

消費者ニーズに応えた白ネギを【JA多気郡】

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JA多気郡はこのほど、明和町の明和営農センターと多気町の多気営農センターで白ネギの目ぞろえ会を開いた。参加した栽培農家たちは、市場担当職員の市場情勢を聞いた後、JA担当営農指導員から、白ねぎ出荷規格などの説明を受けた。

JAの営農指導員と市場職員は、長野、大分、津で生産された白ねぎを見せながら説明し、「昨年までは軟白部分が30センチ以上だったが、2013年度からは27センチ以上に変更になった。消費者は軟白と緑の葉の色のバランスがちょうど良いのを好む。バランスが悪いと売れ残るため、量販店から返品される」などと指摘した。

同JA管内では、71戸の栽培農家が約5ヘクタールで栽培しており、12月2日から出荷を始めている。


写真=見本で出荷企画を確認する農家ら

水田農業政策予算確保を要請【JAグループ三重】

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写真=奥野会長㊨から要請書を受け取る川崎議員

JAグループ三重は3日、東京都千代田区の衆議院議員第1会館で、三重県選出自民党国会議員に対する三重県緊急要請集会を開いた。県内12JAと連合会の役員ら23人が、衆参合わせて6人の国会議員に直近の農政課題に対する要請と意見交換を行った。

JA三重中央会の奥野長衛会長は「地域の実情に合わせた政策をお願いしたい」要望した。
 緊急要請では、TPPについて、「農林水産物の重要品目等の聖域確保など、衆参両院の農林水産委員会の決議は、国権の最高機関である国会の意思表明であり、自民党の決議および公約は、与党としての国民との約束である」として、TPP決議を厳守し実現するよう要請した。
 水田農業政策については、現場の取り組みや定着状況を踏まえて、新たな政策が機能するよう、2014年度予算編成で、産地資金を含めた万全な予算の確保を求めた。
 川崎二郎衆議院議員は、TPPの重要5品目について「大規模農家や園芸農家に与える影響が大きい。選挙公約を守りながら対応していく」と言及した。

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