JA三重中央会は7月31日、松阪市森林公園で、2014年度食農教育実践研修会を開いた。県内JAの食農教育担当者ら27人が参加し、野外での米粉を使った調理実習と活動計画の立て方について学んだ。野外での実習も含めた実践型の研修会の開催は、昨年に続き2回目。あぐりスクールや農業体験教室、小学校への出前授業などで、より新しい企画や魅力ある野外活動を展開するため、指導者を養成することが狙いだ。
野外調理実習では、竹の棒を使って炭火で焼く米粉のバウムクーヘンの作り方を学び、参加者は慣れない竹の扱いと炭火の熱に苦戦しながら焼き上げ、子どもたちを対象にしたときの進め方や注意事項を確認していた。
研修では、静岡大学大学院の稲垣栄洋教授が「魅力ある食農教育活動計画の立て方について」と題して講演。稲垣教授は「学校の先生のようにすべてを教えなくても良い。JA、農家らしさを大切に、子どもたちに知るきっかけを与えることが大切」と話し、実演を交えて子どもたちへ話しかけることの重要性を説明した。
今後、県内JAでは親子を対象にした収穫体験教室や食農教育イベントが続々と開催予定で、参加者は研修で学んだことを生かし、地域の特徴を生かした食農教育活動を実践していく。